2016年イチオシボカロ曲(#2016年ボカロ10選)
ただの覚え書きを仮公開。
コメントなどなどはするか不明。
1/19 曖昧さ回避
曖昧さ回避 - ポリスピカデリー feat. 闇音レンリ / Police Piccadilly
1/20 海辺のカフカを読んだ日
1/22 ミドリエ
1/23 てんしょうしょうてんしょう(カバー)
2/14 あったかいと
5/19 おれの闘病日記
6/10 罪の名前
6/29 39みゅーじっく!
マジカルミライ2016行ってきました。
マジカルミライ2016行ってきました。
企画展は内容盛り沢山で、『イオンモール幕張新都心 presents スペシャルライブ「COME ON AEON」』にも参戦しましたが、あれだけでも凄まじい密度でしたが、「えっいいの????企画展の入場料だけでいいの?????」ってなりました。今度はもっと早めに行って展示をもっと楽しまなければ。
なにより企画展に行って得たことと言えば、参加者誰しもVOCALOIDが好きというのが目に見えて分かったことでしょうか。スーツ姿のおじさまから、お子さんを抱えた親子連れ、まだ小柄な学生さんまで、果ては海外からの参加者も見受けられました。リンちゃんコスのお兄さん、レンくんコスのお姉さん、異性装もなんら不思議ではありません。「年齢、性別、国籍だって様々な人が、等しくボカロを愛している」……テルユアのグーグルCM見れば分かるだろって感じですが、実際にそんな人達を沢山じかに目撃する感触はまた異なっていました。
前回の「マジカルミライ2015」の書き出しにはこうありました。
「初音ミク」を取り巻く創作文化の“今”を発信するイベントです。
まさしくミクさん達を愛する人の“今”がそこにはありました。イベント名こそ「ミライ」ですが、未来は今がなくては作れません。過去がなければ今は作れません。過去のライブの方が良かったと思う人も沢山いるとは思いますが、続けなければ見えないものもあるのではと思います。マジカルミライの積み上げた歴史こそ、“今”であり、作り上げるべき「ミライ」なのでしょう。
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「罪の名前」でボカロを久しぶりに聞いた人にオススメしたい近年のボカロ曲10選
「メルト」「ODDS&ENDS」で有名なryoさんの「初音ミク -Project DIVA- X」テーマ曲がニコニコ動画に本人投稿され、早くも殿堂入り(再生数10万達成)するなど熱狂冷めやらぬ状態が続いています。
その話題性から、「最近はボカロ聞いてなかったけど久しぶりに聞いてみようかな……」という人も多いようで、そんな人たちにオススメしたい近年(2014年以降)のボカロ曲をご紹介します。
※ぼちぼち聞いていたというよりも、ぷっつり離れてしまっていた人向け。
※クリプトンボカロ中心。
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ごめんミクさんやっぱ好き。
やっと泣きやんだ。
ご飯も食べて風呂入った。
タラタラな未練しか残ってないけど、なんとか落ち着けてきた。
ホントね、変なギャグみたいだと思ったわ。自分死ぬほど抜けててバカだと思ってるけど、ここまで極まってるとは思わなかった。
前日N響のミクさん見ながら、「あー当日はもっと凄いんだろうなぁ」とかバカみたいに考えて寝て(なんで前日の時点で気付かなかったんだろう)、翌日荷物チェックして家を出て、電車内で聞き込みしてなかった楽曲をNicoBoxで聞きながら三時間前に現地入りして、会場の確認とグッズ購入、タオルの包装を解いてライトの点灯確認、近いところのロッカーを探してうろついて、大方の荷物を預ける前に早めの夕食取って、そしたら昼公演行ってきた人達もちらほら見かけて、楽しんできたんだなーって横目で見ながら店を出て、さあ預けるぞってミニトートにスマホと財布とチケットを入れて確認している時に、
そのチケットが昨日のものだって気付いたのは。
真っ青な顔になりながらもうロッカーのことなんで考えずに全部の荷物抱えて飛び出して、おっそい足ひーこら動かして会場行ってスタッフさんに聞いたけど、やっぱり無理だった。
泣いたわーマジ泣いたわー別に狙ってもないのに涙が勝手に止まらなくなって一人ベソベソしながら会場前でTwitterでチケット余ってる人いないか探して、それでもいなくて、でも諦めきれなくて会場に入っていく人をベソベソのクッソブサ顔で見送りながらそれでも諦められなくてスタッフさんにまた聞いてもう一度聞いて、本当みっともないったらありゃしなかった。ベソベソ泣いてたクソブスは他ならぬ私です。
その後泣きながら帰る道すがらパスモ落としてこれまた泣きながら探して忘れ物センターにも電話して見てもらってもなくて無理だないやと戻る時に電話かかってきてあったと言われてまた戻って、やっと帰れたのは日付が変わる頃だった。
ずっと泣いて泣いて後悔して、正直言ってもうミクさんとか聞きたくなくなりました。自分のミスなのに。身勝手な理由で嫌になって今の今までもうやだききたくないとか言ってたのに、ずーっと頭の中で「ハジメテノオト」と「エイリアンエイリアン」が流れてて、あれだけいやだききたくないとか言ってたのに、パソコン立ち上げればVOCALOIDランキング見てるし、まだ気分は完全には戻らないけど、やっぱりミクさんに会いたい。
ごめんミクさんやっぱ好き。
九月の「マジカルミライ」行きます。
まとめ1
えびぽさんとぽちぽち創作していた和風男子版セー○ームーン(中身はプリキュア)が一周年となったので、まとめ1。
らたぬさんとぽちぽち創作してた戦隊物和装男子が1周年みたいで…早いもんだ… そろそろいいかなって頃なのでイメージビジュアルをポッチリ pic.twitter.com/YWLAI3WqCU
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
こちらがメインキャラクター初期デザイン pic.twitter.com/JMisxaVpZ1
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
これが全ての始まりでした。https://t.co/dp3eN37mRN
— らたぬ@5の前にGOプレイ (@rata_touille_4) 2016年3月21日
チョロっとキャラ紹介①
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
天童綱真(てんどうこうま)
イメージカラーは白黒・赤。平凡でごく普通の高校生だが人の心を動かす事に長けている。 pic.twitter.com/5q6D8BFQRD
@ebipo_chan ちなみに普段はメガネ pic.twitter.com/UL5prDL4NF
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
チョロっとキャラ紹介②
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
世良光(せらひかる)
イメージカラーはオレンジ。明るくて社交的なムードメイカー。俗に言うリア充だが実は超が付くほどのオタクで「イナバちゃん」の決め台詞からEDの振り付けまで完コピしている。 pic.twitter.com/fUNgNhaCRP
チョロっとキャラ紹介③
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
美月条介(みつきじょうすけ)
憂いを帯びた表情のクールな美男子で女子からの人気が高い。外見とは裏腹にエキセントリックで天然。なりきることに天性の才能を持つがそれには秘密があり…。 pic.twitter.com/szViY9xdsg
チョロっとキャラ紹介④
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
隠岐国彦(おきくにひこ)
イメージカラーは紫。体格が良く、人望も厚い。幼い弟や妹がいるため多忙な親に変わり面倒を見ている。不良だと誤解されがちだが誠実で面倒見のいい兄貴分的存在。 pic.twitter.com/SK1GKwrCX6
(尚ストーリー考えている奴がこれら設定をどれだけ反映できるか自信ないです)
— らたぬ@5の前にGOプレイ (@rata_touille_4) 2016年3月21日
チョロっとキャラ紹介⑤
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
珠ノ江葵(たまのえあおい)
イメージカラーはミントグリーン。小柄でぼんやりとした表情をしているが毒舌家。頭がよく回る。辛辣な物言いでうらみを買いやすいが正義感が人一倍強く、隠岐には特別憧れている。 pic.twitter.com/98cDjm6fHa
チョロっとキャラ紹介⑥
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
備前誠一(びぜんせいいち)
イメージカラーは灰色。謎に包まれた青年。
威圧感を与える風体の一匹狼。修羅な面が強く目立ち、綱真には何故か特別強い嫌悪を剥き出しにして牙を剥く。 pic.twitter.com/g8ywJqFDpT
チョロっとキャラ紹介おまけ
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月21日
綱真の肩のキツネの名前は「ウカ」で誠一の肩のカラスは「ヤタ」
因みに綱真、誠一の私服 pic.twitter.com/12DY8AmKAL
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月22日
@ebipo_chan コンセプトが男子版プリキュアだからもちろん髪型もカラーリングも変わるし変身したあとのほうが気持ち大人っぽくなる
— えびぽ (@ebipo_chan) 2016年3月22日
和風男子セラ○ン(中身プリ○ュア)です。
— らたぬ@5の前にGOプレイ (@rata_touille_4) 2016年3月22日
2015年イチオシボカロ曲(#2015年ボカロ10選)
先んじてTwitLongerで書いてしまいましたが、見やすさも考えてこちらに改めてまとめました。以下は投稿順。
【2016/02/11】入れる曲忘れていました。これできっちり十曲です。
①アイドル手帖/anomimi:初音ミク
辛抱たまらんLat式がいた。ブランコを漕ぐLat式純情スカートの清楚な可憐さもさることながら、anomimi調教特有の肩ひじ張らず口ずさむように歌う軽やかな声が、甘酸っぱいピーチキャンディのように心地良くとろけていく。そして『あたしは君のアイドルだから』と優しく歌うこの初音ミクは、大舞台に立ち胸を張って歌を披露する生粋のアイドルたる初音ミクではなく、幼馴染のように「今すぐそこにいる初音ミク」なのだと感じた。可愛らしい全知全能の 「ミライをさがせ」や、ふわっと思い出が香る郷愁の「回想ノイズ」もいいが、ファーストインプレッションとして最高だったこちらをチョイス。
『君が明日もがんばれるのなら せいいっぱい応援するよ』
②みかぼし/3106。(篁惺):KAITO
『宵闇に出でしあの星は、如何に夜を生き抜くのか』
男性らしい清涼感の有る日本語男性ボーカルに、一発で心を鷲掴みにされること請け合いである。奇しくもクリプトンの売り文句と同意見を引き出してきたのは、「時計塔のうた」の人……そう聞いてピンとくるKAITOスキーの方も多かったのではないだろうか。かくいう私も、激しいロックサウンドの中であっても埋もれることのない、あまりに見事な歌いっぷりにマイリストを確認して納得をしたくちだ。翌2016年リリースのKAITO発売十周年記念コンピレーションアルバム「KAITO 10th Anniversary -Glorious Blue-」にも収録されたこの一曲は、ヘタレ声と呼ばれていた頃が懐かしく思われる「KAITOの本気」をこれでもかと体現していた。英語ライブラリも得たV3の、より優しくなった歌声も素敵だが、伸びやかなV1の歌声は今尚多くの人を魅了し続けている。
『彷徨い立ち止まる時 導くしるべは 明空に消えゆく最後の光』
③初音ミクの証言/MSSサウンドシステム、neilguse-il他:初音ミク他
『初音ミクが証言したようです。』
その初音ミク、狂暴につき。
日本語ラップの金字塔と言われている(残念ながら私は存じ上げなかったが)Lamp Eyeの「証言」を引っさげて、切れ者業物揃いのアングラボカロP勢力が一致団結して猛攻をかけてきた。
元ネタもさっぱり分からない人だとしても、でんの子Pの初音ミクが『この声を失っても愛してくれますか? この姿変わり果てても抱きしめてくれますか?』と切なく歌った直後、メルリ、マクネナナ、蒼姫ラピスが体を乗っ取る怒涛の展開、そして嵐の前の静けさの後、松傘節が炸裂し 動画も歌声もうねうね蠢いた様に、既存の初音ミク像が粉砕されるであろうことは想像にかたくない。そこに初音ミクの偶像(アイドル、またはアイコン)とし ての神性はなかった。七人七様のマイクリレーが、この極めて理性的で狂暴な「鵺」を生み出していた。従来の初音ミクを超越したい人にこそおすすめしたい。
『今鏡を見てみな すっげえ面白い顔してんぞ!』
④玉の緒/ドグマ虫(南欧P):巡音ルカV4X
『今は玉の緒よ、絶えなば絶えねながらへば
忍ぶることの弱るなる、心の秋の花薄、穂に出初めし契りとて
またかれがれの中となりて、昔は物を思はざりし
後の心ぞ、果てしもなき』
和風曲×JAZZ=和風ジャズ! という、ありそうでなかった(先人の方で既に行っているかもしれないが、個人的になかなか耳にすることがなかった)組み合わせ。和歌で有名なフレーズを盛り込まれ、女の情念がちろちろと静かに燃えているのが音の情景の向こう側に見えてくる。今年鏡音リン・レンも アップグレードされたV4Xを、先んじて迎えていた巡音ルカ。そのますます蠱惑的になった妖艶な吐息感と抑揚が歌声に柔らかな厚みを与え、六分に迫るボリュームも気にならない。まさしく「流」れ「香」る一曲と言えるだろう。
『偲び偲ばれ偲ぶれど 儚く消える この思いは 絶えなば絶えね絶えぬれば
永遠の夢となれる』
⑤アンドロメダアンドロメダ/ナユタン星人:初音ミク
奇しくもあかつきが金星に初音ミクを届けた今年、とんでもない超新星が地球に来訪していた。そう、ナユタン星人である。アンドロメダ子・アンドロメダ男などと呼称されているキャラクターのゆるいイラストに爽やかな地球色の青背景の、シンプルながらもそのインパクトはビッグバン並み。そして一度聞けば耳に残ること間違いなしのデジタルロック怪電波に、脳内を侵略された人は少なくないだろう。
また購入させていただいた「ナユタン星からの物体X」も凄まじかった。この円盤型の物体Xは音楽媒体であり、再生することでお手軽にナユタン星までキャトルミューティレーションしてくれる。是非とも新曲を交えたその星の輝きを味わっていただきたい。
アンドロメダアンドロメダ - ナユタン星人 feat. 初音ミク
『あなたと宇宙は本当によく似てる』
⑥Hand in Hand/kz(livetune):初音ミク
①で挙げた「アイドル手帖」の初音ミクが幼馴染が傍らで口ずさむ歌声だとしたら、この初音ミクは武道館という大舞台に臆することなく堂々と披露するに相応しいと感じた。残念ながら自分はこの楽曲がテーマソングに据えられた「マジカルミライ2015」には参戦しなかったが、安心と信頼のクオリティにオートチューンできらめく歌声は勿論のこと、なによりもユニカビジョン公式で公開されたライブ映像にグッと来た。「Tell Your World」の「点と線」が「手と手」になり、より人間味を増したテーマの歌詞を歌い上げ、ステージを縦横無尽に駆け回り、ハートの光をプレゼントする初音ミクは世界に名を轟かせるバーチャルアイドルの姿を、これでもかと体現していた。
【初音ミク】 Hand in Hand (Magical Mirai ver.) 【マジカルミライ 2015】
※後者のユニガビジョン版は2016年3月7日までの期間限定公開。
『Hand in hand 覚えていてね ずっと ずっと ミライまで
⑦初体験/ナナホシ管弦楽団(岩見陸):初音ミク・鏡音リン・鏡音レン・GUMI・IA
『ボーカロイド達はすねてしまったようです。』
今年ボカロ楽曲界隈で最も沸騰した話題と言えば、某氏の動画で火が付いた「ボカロ衰退論」だろう。肯定する・否定するといったリスナー側の反応が目立っ たが、一部のボカロPも黙って見過ごしはしなかった。発端の動画の投稿からわずか五日で口火を切ったこの楽曲は、あくまで楽器としてVOCALOIDを使う氏の愛情に溢れている。スーパーナナホシタイム健在のスパイシーなロックナンバーは、Pとしての愛情、VOCALOIDからの愛情、「君」への愛情、そ して皮肉……『私を勝手に終わらせないで!』と、どうしても黙って看過できなかった情熱が燃え盛っている。ボカロ衰退論に気圧されてしまったボカロPを鼓舞する歌詞で、動画がどうしようもなく白熱しているのだ。
【ミク・GUMI・リン・レン・IA】 初体験 【オリジナル】
『私をずっと歌わせてほしいの
君の世界を歌わせてほしいの』
⑧VOCALOIDと区別される音楽の解釈。/Haniwa:結月ゆかり【VOICEROID】
今年はIAの発売元である1st placeから発表されたCeVIO「ONE -ARIA ON THE PLANETES-」がまずトークボイスが先んじて発売されたからか、ポエトリーディングの楽曲「POEMLOID」を目立った印象が強い。中でもHaniwa楽曲がひたすらにクールだった。激しいギターレスサウンドの中、淡々と歌詞を読み上げる結月ゆかりの声は機械的な冷淡さを持ち、しかしその声色は大層魅力的な色っぽい余韻を残していく。ともすればサディスティックな雰囲気も帯びるが、結月ゆかりはただ命じられたまま歌詞を読み上げているだけにすぎない。感情は一切ないのだ。その突き放したような声がVOCALOIDを語る。それがなにより堪らない。
『この場合、"VOCALOID"と呼ばれる分類が指し示す音楽とは
なんでしょうか?』
⑨発熱エモーション(新式ボカロ調教版)/PSGO-Z:初音ミク
こういうものが出て来てしまうから10選決定は早くにやってはいけない(戒め)。
「○○(他歌唱合成)の方が神調教」だの「××(他ボカロP)の方が神調教」だの「普通のdarkと変わらない」だの、比べるなとは言わないが、最後のはちょっと待ってほしい。まずは聞き比べてほしい。初音ミクdark持つ密やかで柔らかい声質はそのままに、VOCALOID特有の聞きづらさが減ったことで滑舌が小気味良いくらいに明瞭なのだ。今年は「ニュース39」でラップ、トークすらもその実力で難なくこなして見せたMitchieM謹製ミクを「カラフル」とするなら、こちらのミクは「モノトーン」。恋する人間の少女というペルソナをかぶった初音ミクの、微熱を感じさせるダウナーな歌声に耳から気持ちよくなれる。
『まだ何も変わらない、変わってない
「私」よね』
⑩東京マヌカン/ピノキオピー:初音ミク
こういうものが出て来てしまうから10選決定は早くにやってはいけない(二度目の戒め)。
今尚ボカロ曲界隈の最前線を突き進む氏が送り込んできたのは、初音ミクと思しき『君』に対する『ゆがんだ愛の歌』だった。社会から爪弾きにされて彼女に辿り着く筋書きは、ryo(supercell)の「ODDS&ENDS」を彷彿とさせるが、こちらはとてつもなく後ろ向きだ。『君が生きてなくてよかった』という安堵から透けて見えるのは、命がないゆえに人間の醜さを受け止められる神性だ。マヌカン(マネキン)は、どんな服を着せられても文句を言わない。
偶然だが、今年安室奈美恵とコラボした楽曲「B Who I Want 2 B」には『Tokyo Pygmalion』という歌詞がある。ピグマリオン(ピュグマリオーン)を語源とするピグマリオンコンプレックスは、そのままこの楽曲に当て嵌まるだろう。
余談だが、もしもVOCALOIDをテーマにした楽曲が多く投稿されていた黎明期の2007年・2008年、この衝撃的な曲をあけっぴろげに初音ミクに歌わせたとして、この楽曲は受け入れられただろうか……そんなもしも話は意味がないが、2015年に至ったからこそ歌わせられた という邪推をせずにはいられない。
PinocchioP - Tokyo mannequin / ピノキオピー - 東京マヌカン
『命のない君がいつか もしもし 息しはじめたら
ぼくを 気持ち悪いって言うかな』